KOJI YOSHIOKA
2.172017
水辺の光景を撮る
立春が過ぎ、三寒四温を繰り返しながら春の足音が近づく。
3月中旬になると一気に花々が咲き出す。それまでの間は、雪が降ったりケアラシがあったり、小春日があったり、様々に気象条件が変化する。
そのいずれにしても、ポイントは光である。逆光や横からのサイド光が被写体をドラマチックに浮き上がらせる。木洩れ陽や雲の間から射す光束もまた風景に煌めきを与えてくれる。
夜明け時や日暮れ時の光も被写体もドラマチックに仕上げてくれる。日常の見慣れた風景が、非日常の光景へと変化するのだ。
熊本市内における撮影ポイントの一つに江津湖がある。
水鳥が多く飛来し、晴れた日は望遠レンズを付けたカメラマン達が水鳥をねらって列を作る。
岸辺の水草や水面も美しい。それぞれの撮影者のイメージを高めながら、夜明けから日暮れまで美しい光景を演出してくれる場所である。
熊本市内から車で20分程の距離にある浮島も撮影ポイントのひとつ。やはり朝夕の太陽の光がドラマを作り出す。寒い日の朝霧も別世界へと誘ってくれる重要なポイントとなっている。
さまざまな気象条件で、それぞれのイメージを高めながら、撮影は一期一会の出会いを心で感じ、五感で感じ、イメージを広げてシャッターを切ってほしい。